令和2年9月定例月議会 9月1日
◯3番(いとうひろし議員) 議長の指名を受けましたので、通告に従い、一般質問をいたします。
まだまだ暑い日が続いております。このコロナ感染症の影響で子どもたちが楽しみにしていた秋のお祭りや各行事が中止となって、非常に残念がっております。それに代わる何かがあればよいのですが、それすらも難しい状況です。そんな状況の中でも子どもたちは育っていきます。少しでもよい教育やよい環境をと考えている教師や行政の方々の知恵を絞り、対応していただき、誠に感謝いたしております。
さて、通告にあります子どもの居場所とは、子どもたちにとって学校や家だけに限らず、子ども自身がほっとできる居場所のことです。そして、子どもの居場所を設置、運営、実施することを子どもの居場所づくりと言います。子どもの居場所づくりには決まったものはありません。食事を提供する居場所や学習支援を行う居場所、遊びを教える居場所など、実施内容や規模、運営方法などは多種にわたり、形態も様々であります。
子どもの居場所づくりが求められている背景には、子どもを取り巻く貧困問題があります。子どもの貧困問題は経済的な貧困だけでなく、相談できる相手がいない、自己肯定感が低い、地域に愛着が持てないなど、貧困という困難も生み出す可能性があり、子どもの居場所は様々な貧困を抱える子どもたちを支援する手段の1つとして認知されています。
学校が終わった後、子どもたちはどこにいるのでしょうか。昔と違い、子どもが被害者となる事件も少なくなく、子どもたちだけで外遊びすることが難しい時代です。一方、18歳未満の子どもの7人に1人が貧困であると報告されている中、地域コミュニティーと連携する子ども食堂などの取組も盛んになってまいりました。このように子どもの安全と健全な生育に資する放課後の居場所は地域で考えなければならない重要な課題であると考えております。
子どもたちが自然の中で自由に遊ぶ姿はあまり見かけません。ゲームなどの一人遊びの時間が増えたり、近所に友達がいなかったり、習い事やクラブなどで友達同士で遊ぶ時間が減ってきているのだと思います。このような子どもたちを取り巻く環境の変化の中で、自分の考えを正しく相手に伝えたり、集団の中でうまく人間関係をつくっていくことが苦手な子どもも増えてきてまいりました。子どもたちが放課後などに学年の違う友達と自由に遊んだり、地域の人たちと交流を通して人付き合いについて学んだり、自然に社会のルールを学んだり、自分の考えをしっかりと伝える力などを育むことが大切になってきています。そのためにできるだけ多くの地域の方が参加し、地域が1つになって子どもを見守る環境づくりを進めていくことができればと思います。そして、現在、市内の子ども食堂と連携し、さらなる居場所を提供していきたいと考えております。もちろん行政の力、地域の力などをお借りして、子どもの夢の施設の実現に向けて取り組んでいただくよう、さらに社協と協力をしていただきたいと思います。
さて、通告書に入ります。今回は2件であります。
まず1件目、長期休みの子どもの居場所づくりについてであります。
私の子どもの頃はよく公園で遊んだりしましたが、このところ公園で遊んでいる子どもをあまり見かけません。時代の変化で遊び方が変わったのでしょう。幾ら時代が進もうとも子どもは外で遊んでもらいたいと思います。しかし、現在は環境も変わってしまいました。長期の休みになると、親が働いて家にいない家庭の子どもが毎日どう過ごすのか心配になりました。
そこで、以下の質問をいたします。
1)校庭開放の現状は。
2)図書館の現状は。
3)児童館、放課後子ども教室の現状は。
4)子ども用の給食弁当はできないか。
5)子ども食堂との連携についてであります。
続きまして、2件目の質問です。動物愛護についてであります。
今年も9月20日から26日までの動物愛護週間が始まります。現在、犬猫の飼育頭数は15歳未満人口を上回る約2,000万頭になりました。今後の飼育頭数はしばらく増えていくものと予測されております。
前回の一般質問で話しましたが、マイクロチップ装着義務化等の政令施行日が令和4年6月1日となり、マイクロチップの装着が義務づけられ、飼い主等においても所有する犬や猫へのマイクロチップ装着の努力義務が課せられることとなりました。これにより遺棄や飼育放棄も減少すると思います。国も県も殺処分は可能な限り減らす方針です。また、飼い主へのマナー向上や災害時の取組も講習会等でアピールしていくとしています。
そこで、以下の質問をいたします。
1)動物愛護週間の取組は。
2)殺処分を減らす取組は。
3)譲渡会の開催について。
4)地域猫活動について。
5)犬のしつけ方教室の現状は。
以上であります。これにて壇上での質問を終わります。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
小串教育部長。
◯教育部長(小串真美君) それでは、教育部から、1点目の長期休みの子どもの居場所づくりのうち、1)校庭開放の現状と、図書館の現状について、順次お答えいたします。
まず、校庭開放の状況につきましては、豊明市立小中学校体育施設スポーツ開放条例に基づき、学校教育に支障のない範囲において小学校運動場を土曜日、日曜日、祝日の午前9時から午後5時まで開放しております。
なお、今年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、学校生活における子どもたちや保護者等の安心・安全を考え、8月までは開放を中止しておりましたが、9月からは運動場の開放を再開しております。
次に、図書館の現状についてです。
例年、7月、8月は多くの子どもたちが利用しています。通常は小学生用に1階の児童室32席の学習スペース、中学生以上の利用者用に2階の学習室118席を開放しています。
しかし、今年は新型コロナウイルス感染予防対策として一部制限を設けているため、残念ですが、学習できる場所が限られています。児童室の学習スペースは閉鎖をしており、貸出し、返却、閲覧などはできますが、30分程度の短時間の利用をお願いしております。また、学習室につきましては、ソーシャルディスタンスを保つため、118席を30席に制限して開放しております。
1階を利用される方のほとんどが短時間で貸出しなどを済まされ、たくさんの本を借りていかれる子連れの方が目立ちます。状況によっては施設の閉鎖もあるかもしれませんが、今後も新型コロナウイルス感染予防対策をしっかり行い、子どもたちも含め、市民の皆様が安心して利用できる図書館にしてまいります。
終わります。
◯議長(毛受明宏議員) 伊藤健康福祉部長。
◯健康福祉部長(伊藤正弘君) それでは、3点目以降につきまして健康福祉部よりお答えをさせていただきます。
まず、3点目の児童館、児童クラブの夏休みの現状についてでございます。
児童館は、18歳未満の児童と保護者を対象に、遊びを通じて子どもが心身共に健やかに育成することを目的とした施設でございます。学習の場の提供や様々な事業を実施しています。
また、児童クラブは、下校後や夏休みや冬休みなど長期休暇中に保護者が就労等のため家庭にいない小学生を対象に遊びや生活の場を確保し、児童館と同じく、子どもの健全育成を目的に実施して、それぞれ子どもの居場所の1つとなっております。
児童館では、七夕会や卓球、親子工作など、多くの人に来館をしていただけるよう様々な工夫をしております。また、児童クラブでは、子どもたちが季節のイベントや行事を通じて、楽しく、また、安全・安心で過ごすことができるよう特色を出しながら運営をさせていただいているところであります。
続きまして、4点目でございます。4点目と5点目を続けて御回答申し上げます。子ども用の給食弁当はできないか、また、子ども食堂との連携ということでございます。
学校給食においては弁当対応はなく、今後も予定はございません。
子ども食堂のほうでございますが、社会福祉協議会を中心に取組を進めてきております。平成29年度にプレオープンの後、平成30年度から2年間、ボランティアの方々の御協力の下、豊明団地自治センターで実施をしてまいりました。
今年度からは実施形態を見直しまして、総合福祉会館で毎月1回、子ども食堂を開催するとともに、市内各地で地域主体の子ども食堂が開催されるよう、講座の開催や担い手の育成に重点を置くこととして活動を進めております。これは子ども食堂が生活困窮家庭を意識しながら、地域の子どもたちに食事を提供する事業であるとともに、地域の人々をつなぐ地域交流拠点としての役割として期待されており、さらに子どもの見守りの場としても重要な役割となるためであります。多様な機関や団体、また、地域住民との連携、協力の下で市内各所で多種多様な子ども食堂が生まれ、子どもの居場所となることが期待されているというふうに考えております。
以上でございます。
◯議長(毛受明宏議員) 宇佐見経済建設部長。
◯経済建設部長(宇佐見恭裕君) 動物愛護について経済建設部から順次お答えをさせていただきます。
1点目、動物愛護週間の取組はについてです。
9月20日から26日の動物愛護週間は、国、地方自治体、関係団体が協力して、動物の愛護と管理に関する普及啓発のための各種行事を実施しており、国民の意識の向上を図るために毎年ポスターのデザイン等を募集しております。
本市も市民の意識の向上を図るため、環境課窓口においてポスターの掲示をしております。今は環境課のみでの掲示ですが、子どもたちを含め、より多くの人が認識できるよう他の部署でも掲示をお願いしていきたいというふうに考えております。
2点目、殺処分を減らす取組はについてです。
野良猫や人間の都合による飼育放棄などで動物の命が失われていくことは誠に残念であり、限りなくゼロに近づけていく必要があると考えております。不幸な犬猫を増やさないために、本市では飼い主に対して避妊、去勢手術の補助を行っております。令和元年度の実績として、犬の避妊47頭、去勢45頭、猫の避妊132頭、去勢80頭の補助を実施しました。なお、交付の対象は飼い主で、動物病院は県内が条件となっております。
3点目、譲渡会の開催についてです。
豊明市を管轄している愛知県動物愛護センターでは、保護した犬猫の性格や健康状態等を確認し、家族候補と判定された犬猫について定期的に譲渡会を実施しております。譲渡会は主に愛知県動物愛護センターの本所、支所で開催をしておりますが、各市町を会場として行われる場合もあり、今後、県からの要請などがあれば豊明市を会場とすることも検討したいと思います。
4点目、地域猫活動についてです。
地域猫活動の目的は、将来的には飼い主のいない猫をなくすことです。野良猫も生きていますので、餌を必要としますし、排泄もいたします。そういった行為全てを地域で見守っていくことが活動の趣旨となりますが、地域では猫に対する思いが様々でありますので、個別な対応を取らせていただきたいと思います。
5点目の犬のしつけ方教室の現状はについてです。
犬のしつけ方教室は毎年秋に座学と屋外講義を実施しております。令和元年度は参加者10名で、10月3日に屋内で犬と暮らすための基礎知識を、10日に山田グラウンドで犬連れトレーニングを行いました。この教室の目的は、愛犬と楽しみながらトレーニングをすることでかみ癖やほえ癖などを抑えるなど、人間の社会生活に受け入れられる犬になることを目的としております。これは災害時に犬を連れて避難場所に避難する場合も役立ちますので、今後も継続していきたいというふうに考えております。
以上です。
◯議長(毛受明宏議員) 一通り答弁は終わりました。
再質問がありましたら、挙手願います。
いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) まず、動物愛護についてであります。
動物愛護週間の取組として、今、環境課の窓口のほうにポスター掲示をされているということで、今後、子どもたちの目のつきやすい場所での掲示をしていただけるということで期待しております。
続きまして、2番の殺処分を減らす取組はということで、市のやっている避妊、去勢の取組をさらに充実していただければ、これからも不幸な犬や猫が生まれてこないと思います。
譲渡会の開催についてでございますが、今、各地で、言われたように、譲渡会の開催が非常に増えております。譲渡会の開催が増えれば、当然、譲渡会での頭数も年々増えてまいりました。ですので、今後、県のほうから要請があったときは積極的な取組をお願いしたいと思います。
地域猫活動についてですが、どこの地域もそうですけども、こういった地域猫を増やさない取組、これがやっぱり重要だと考えておりますので、そちらのほうも今後調査研究してやっていっていただければいいかなと思います。
あと、犬のしつけ方教室なんですけれども、毎年あまり人数が、集客というか、集まりがちょっと鈍いようなんですけれども、それを増やすような取組は何かありますでしょうか。やってますでしょうか。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
宇佐見経済建設部長。
◯経済建設部長(宇佐見恭裕君) 今は広報等で募集をしておるという形なんですけども、許されればペットを販売しておるようなお店だとかというようなところでの広報も考えていきたいなというふうに考えております。
以上です。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) 先ほどの答弁にもありましたように、災害時での動物の避難行動について、しつけ方教室のほうで取組はいかがでしょうか。考えてみてはどうでしょうか。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
宇佐見経済建設部長。
◯経済建設部長(宇佐見恭裕君) 確かに災害時のペットの在り方というのは大きな問題となってきております。私どもも同じように避難をできればというように考えておりますが、なかなかここら辺は難しいところかなと。ただ、こういう機会を通してペットのほうの教育ができればより役立つのかなというふうに思いますので、ここら辺は取り組んでいきたいというふうに考えております。
以上です。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) ありがとうございます。動物愛護についての再質問は以上であります。
続いては長期休みの子どもの居場所づくりのほうで再質問をさせていただきます。
図書館の利用は、今年、児童生徒、どれぐらいあるんでしょうか。利用数を教えてください。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
小串教育部長。
◯教育部長(小串真美君) 今年の利用の状況ですけれども、夏休みの期間ということで申し上げたいと思います。児童生徒に限った集計ができておりませんので、ゼロ歳から15歳ということで申し上げます。
今年の夏休み期間は8月1日から24日で、その間のゼロ歳から15歳の間の利用は3館合わせまして1,494名でございました。
終わります。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) 通常、図書館の開館時間、特に夏休みだからといって開館時間を延ばすような取組はされていますでしょうか。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
小串教育部長。
◯教育部長(小串真美君) 現在、7月、8月につきましては、開館時間を後ろ側へ1時間延長するということを行っております。
終わります。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) 今、開館時間を1時間遅らせる取組をされているということなんですけども、やっぱり子どもたち、小学生、中学生を対象に考えた場合は、夜遅い時間じゃなくて、朝早い時間のほうが有効的だと思うんですけど、どうでしょうか。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
小串教育部長。
◯教育部長(小串真美君) 朝、子どもたちが少し並ぶシーンも見受けられますが、席取りかなという感じもします。これは早めても同じような状況が出るんではないかなというふうに考えておりますが、そういった利用の状況を整理、分析して、ニーズも含めまして研究していきたいなと思います。
終わります。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) ありがとうございます。
続いて、放課後子ども教室と児童クラブの登録人数を教えてください。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
小串教育部長。
◯教育部長(小串真美君) それでは、まず、放課後子ども教室のほうから申し上げます。4月1日現在の数字でございますが、365人の登録となっております。
終わります。
◯議長(毛受明宏議員) 伊藤健康福祉部長。
◯健康福祉部長(伊藤正弘君) 児童クラブのほうでございますが、登録人数は8月現在は679人ということでございます。前年と比べると1割程度減少しておりますので、やはり就労の環境が一時的に変化したということが影響したかなというふうに感じております。
以上です。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) 今、364名と679名、1,043名が登録されているということだったんですけれども、豊明市の児童数は合計でどれぐらいでしょうか。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
小串教育部長。
◯教育部長(小串真美君) 直近、8月1日現在で3,457人です。
終わります。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) 3,457名のうち1,043名が登録されているということで、非常に多くの子どもたちが登録されてると思うので、今後やっぱりそちらのほうに力は注いでいったほうがいいのかなと思っております。夏休みの期間こそ放課後子ども教室が必要だと思うんですね。普通、子ども教室だと学校が開いてるときじゃないと放課後子ども教室は稼働しないんですけども、夏休み期間中も放課後子ども教室が必要だと思うんですけども、いかがでしょうか。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
小串教育部長。
◯教育部長(小串真美君) 家庭の就労等で必要な方は児童クラブのほうへ今登録をいただいているかと思います。放課後子ども教室につきましては、今、議員もおっしゃいましたが、学校生活における放課後の子どもの居場所づくりという事業目的に沿って行っておりますので、現段階では長期休み期間での開催は考えておりません。
終わります。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) 先ほど話もしましたが、日本では7人に1人の子どもが貧困状態にあると言われております。その事実に対して、国をはじめとして県や自治体では様々な対策が取られております。
私は子ども食堂の連携は国からの補助金をもらって行っている埼玉県のアスポート事業と考えております。このアスポートとは、明日へのサポートと明日に向かって船出をする港、明日・プラス・ポートを組み合わせた造語であります。
まず、子ども食堂についてですが、私は給食以外の食事が満足に食べられないお子さんや家庭に困難な事情を抱えている子どもが一人残らず子ども食堂に足を運んでもらい、食事のみならず、勉強や遊びを通して安心や安らぎを感じてほしいと切望しております。
しかし、本当に支援が必要な子ども、家庭に情報や支援が行き届いているのか、この点について現状の認識と対策を伺います。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
伊藤健康福祉部長。
◯健康福祉部長(伊藤正弘君) 少し振り返りになりますが、市や社会福祉協議会が議員が御指摘されるように情報の届きにくいお子さんたちにいかにアプローチしていくかというところで、皆様御承知のとおり、キッチンカー事業というのがこのコロナ禍の中でありました。緊急事態宣言下のときにこういった活動をさせていただきました。臨時休校のときに走る子ども食堂としてキッチンカーを市内各地へ回していただきまして、市と社協が連携して昼食支援を行いました。これは多くのボランティアの方の力をいただきながら、また、たくさんの善意をいただきながら実施することができた事業でございます。ここでの学びが大変ございましたので、こういったことは平時においてもさらに展開していく要素があるのかというところはこれからも検証していきたいと思っております。
今、議員御指摘の真に支援が必要なお子様、御家庭に情報が届いているのかというところでございますが、本市では、生活保護、独り親世帯の全数調査をさせていただきまして、子育て環境に関する調査報告書というのを取りまとめております。ここの中で回答として寄せられた自由記載から、生活に追われていて情報を得る機会が少ない、とにかく時間的余裕がないというような実態が把握できております。このような実態に配慮した情報の提供の在り方とか支援の在り方についてはしっかりと研究を進めてまいりたいと、このように考えております。
以上です。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) ありがとうございます。
あと、先ほどお話ししましたアスポート事業についてですけれども、生活困窮世帯や独り親世帯子ども向け学習、生活支援教室、高校進学支援の中学生の教室等、一日も早く本市においても小中高全てのアスポート事業が実施されることを望みますけれども、教室、遊びを開催するに当たって大きな障害となるのは会場の確保と支援者であると聞いております。その辺は本市としてのお考えはいかがでしょうか。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
伊藤健康福祉部長。
◯健康福祉部長(伊藤正弘君) アスポート事業につきましては、議員が御紹介いただきました埼玉県の子ども・若者支援団体が中心になって広めた家庭訪問、学習教室、課外活動などを一体的に行い、子どもの育ちを地域で支援する取組と認識をしております。
子ども食堂も地域の人々をつなぐ地域交流拠点としての役割や子どもの見守りの場としての役割があります。市としてこうした場面というか、場を整備していく、施設を整備していくというような計画はございませんが、社会福祉協議会を中心とした取組で地域の中での支援者が育成されたり、また、多様な機関や団体、地域住民との連携の下で拠点が創出されていくということは期待できるところかなと考えております。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) ありがとうございます。
現在、社会福祉協議会が行っている子ども食堂なんですけれども、それは聞いたところによると、今、滞在時間が個人差はあるけど、大体30分ぐらいなんです。だから、もう少し、これでは子どもの居場所として、30分じゃなくて、例えば1時間、2時間、3時間、ひいては半日や1日みたいな感じで子どもたちが退屈しないような、そんな居場所づくりを一度考えていただけると子どもたちにとってもいい環境で育っていくと思うので、その辺は一度要望しておきます。
そういった意味で子どもたちが生まれ育った環境に関わらず、全ての子どもにチャンスが与えられるような夢や希望を持って生きていくことができるような、そんな行政の力と地域の力をお借りして、居場所づくりと貧困対策にしっかりと取り組んでいきたいと思います。
あと、最後に、子ども用の給食弁当はできないかということだったんですけども、今のところ考えていないということだったんですね。だけど、豊明にはキッチンカーというものがあって、それを例えば夏休みに各小学校を移動して、予約の入った個数だけ弁当を学校にある冷蔵庫で保温して子どもたちに配食するようなことはできませんでしょうか。お尋ねします。
◯議長(毛受明宏議員) 答弁願います。
伊藤健康福祉部長。
◯健康福祉部長(伊藤正弘君) 先ほど少し振り返りをする中で述べさせていただきました走る子ども食堂での学びがいろいろあったということでございます。ただ、夏休みなどの長期休暇中の給食の代わりというようなこととなりますと、様々ほかの衛生的な問題とか、食中毒の問題とか、そういったところでかなりハードルは高いというふうには考えておりますので、なかなか難しいかなというところは感じるところであります。ただ、先ほど申し上げましたように、走る子ども食堂での学びはいろいろありましたので、ほかの展開も含めて研究はしてまいりたいというふうに思っております。
以上です。
◯議長(毛受明宏議員) いとうひろし議員。
◯3番(いとうひろし議員) ありがとうございます。
子ども食堂だけに限らず、子ども食堂と連携して何か一緒に過ごせるような空間をつくっていただければ子どもたちも大変喜ぶと思うので、1つ要望だけして私の一般質問を終わらせたいと思います。
以上です。
◯議長(毛受明宏議員) これにて3番 いとうひろし議員の一般質問を終わります。