令和4年9月定例月議会(第2号) 本文 2022-08-30
◯2番(いとうひろし議員) 議長の許しが出ましたので、これより壇上での一般質問を始めたいと思います。
新型コロナの発生から2年半が過ぎましたが、いまだに終わりが見えない状況です。今年中に収束しないかと期待を込めていましたが、第7波の猛烈な勢いで感染が拡大しております。中国のようにロックダウンすることはできませんので、一人一人が感染対策を行い、感染リスクを回避する行動を取らなければなりません。
愛知県では、8月5日にBA.5対策強化宣言も発出され、8月31日までの期限でしたが9月30日までの再延長となりました。病床使用率も70%と厳しい状況が続いております。
また、コロナの影響により、市内の商工業者は疲弊しております。年末には市民1人に1,000円の割引商品券の配布が予定されており、地元経済が活気づくことを期待しております。
家庭の収入は減り、食料品の値上げもあり、ガソリンも電気代も上がり、国保税も上がり、年金は下がり、この先どうなっていくのか不安に感じている市民の方々も多く見えると思います。この先も、お困りの市民の方々の助けとなるよう少しでも予算が取れるように、行政と協力して取り組んでまいりたいと考えています。ですので、今回の質問は、制服リユースによる支援施策と、関係人口も増やし地元に経済効果を普及させる経済施策を考えましたので、前向きな答弁を期待して一般質問を始めます。
1件目は、制服や学用品のリユースと通学かばんの重さについてであります。
卒業され、使われなくなった学校の制服や学用品を人に譲る取組が全国に広がっております。本市も取り組んでいます。物価が上がり、家庭の経済的な負担軽減を図るほかに資源を大切にする目的にもつながる制服や学用品のリユースの取組は、とても重要であると考えており、さらに、今年度から新しい制服が導入され、より活発なリユースの取組が必要だと考え、1番と2番の質問をします。
そして、3、4、5番目は、児童生徒の通学かばんの重さ等についてお聞きします。
毎朝、児童の見守りをしている中、児童のかばんを持たせてもらったときに重たいと感じました。小学生から副教材も増え、英語の教科も新たに増えました。教科書協会のホームページでは、平成17年から平成27年度の間に教科書のページが34%増との記載もあります。アメリカ小児医学会は、ランドセルの重さは体重の10%から20%を決して超えないこととしています。
そこで質問します。1、制服のリユースの現在の取組と実績推移の件数についてお聞きします。
2番、中学生の制服、体操服は、一式、男女、夏冬の合計金額は幾らぐらいか。
3番、小学校のほうでは、荷物の多さ、重さについて議論されているのか。
4番、小学生の低学年児童のランドセルを含め、通学時の荷物は何キロぐらいか。
5番、今後は、タブレットも保護できるような中学生用の新通学かばんが必要では。
では、次、2件目です。文化財活用のまちづくりと関係人口拡大の取組について。
2016年頃から、全国的にも関係人口という考え方が広く用いられるようになりました。関係人口とは、移住に至らなくても、地域のファンとしてその地域の魅力を発信してくれる人、長期的な移住した定住人口でもなく、短期的な観光に来た交流人口でもない、地域の人々と多様に関わる方のことです。また、関係人口には、観光への訪問をきっかけに段階的に移住に至る人々もおれば、移住はしなくても物産品の購入やふるさと納税など、思いを寄せる地域に積極的に関心を持ち続け、貢献しようとする方々も多く見えると思います。今後、人口増に積極的に取り組むべきと考え、1番から5番の質問をさせていただきますので、御答弁のほうをお聞かせ願います。
1番、総務省のモデル事業として関係人口創出・拡大事業が実施されておりますが、地元出身者全体に向けた取組がほとんどなく、先進的な取組として活用できればと思いますが、お考えをお聞かせください。
2番、人口増加に向けた本市の現在行っている取組について。
3番、市指定の文化財は何か所もしくは何点あるのか。
4番、地域のお祭り等への児童生徒の積極的参加への取組について。
5番、本市を観光に来る方は何名ぐらいいるのか。
以上です。
これにて壇上での質問を終わります。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) それでは、教育委員会関係につきまして順番にお答えをしてまいります。
まず初めに、制服のリユースと実績推移の件数についてをお答えをいたします。
中学校では、それぞれ次のような取組を行っております。
1つは、PTA活動としてバザーを実施しております。各家庭から提供していただいた制服や学用品などをPTAが状態を確認し、販売をしています。実績といたしましては、昨年度は300点程度、今年度は250点程度の販売となりました。また、バザーで残ったものについても学校で保管しており、随時必要とする場合に対応をしています。
また、バザーを行っていない学校につきましては、主に卒業生の保護者から提供いただいた制服や体操服などを保管しており、必要に応じ対応できるようにしています。
次に、中学生の制服、体操服の一式の合計金額についてはということでございます。
販売店によりまして多少の金額の差はございますが、販売価格の目安は、税別で今から申し上げるとおりでございます。ブレザー型の冬服上下セット3万6,500円、ネクタイ2,500円。夏服ポロシャツ3,700円、ジャージの上下セット9,800円、体操服2,300円、ハーフパンツ2,400円となっております。
次に、小学校での荷物の多さ、重さについて議論されているかについてでございます。
荷物の多さや重さについては、学校現場として問題意識を持って対応をしております。学校で使用する用品、持ち物については、自宅に必ず持ち帰ってもらいたいもののほかに、学校に置いておく、いわゆる置き勉を認めております。また、学校で育てたアサガオなどの植物など大きなものを持ち帰る場合、懇談会等を利用して保護者に取りに来てもらうなど児童の負担が少しでも減るよう工夫をしております。今後も、引き続きこうした課題に対応していきたいと考えております。
次に、小学生低学年児童のランドセルを含め、通学時の荷物は何キロぐらいかについてでございます。参考としてですが、国語の教科書250グラム、算数の教科書300グラム、連絡帳100グラム、さらには、連絡袋やドリル、筆箱などを合わせると1.8キログラムほどになります。それに加えてランドセルが1キロから1.5キロ程度になっております。また、夏季には水筒が必要となったり、週末や週初めには上靴や体操服を持ったりと、さらに重くなる要素がございます。
次に、今後はタブレットなどが保護できるような中学生用の新通学かばんが必要なのではのお尋ねであります。
タブレットを持ち帰る状況が、今後、増えていくことが考えられます。持ち帰り時にタブレットを保護できるようなケースもしくはかばんについて研究していく必要があると考えております。
次に、文化財関係に移りまして、市指定の文化財は何か所もしくは何点あるかについてでございます。
市の指定文化財は22件、その他、国・県指定文化財4件で、合計26件であります。
次に、地域のお祭り等への児童生徒の積極的な参加への取組についてでございます。
4月19日に実施をされました令和4年度全国学力・学習状況調査において、今住んでいる地域の行事に参加していますかという質問がございます。小学校では、「当てはまる」、「どちらかといえば、当てはまる」の回答が全国平均よりやや上回っております。しかし、中学校では全国平均を下回る結果となっております。中学校が低い結果となりましたのは、休日に部活動に一生懸命取り組んでいるということが考えられます。ここ2年間は、行事が中止になったりして参加の機会も減ってまいりましたが、今年度は行事が再開している地域も多く、ボランティアの募集をかけると多くの児童生徒が意欲的に参加をしたようです。
児童生徒が自分の住むまちに愛着を持ち、積極的に地域に関わろうとすることは大切なことだと思います。学校も地域に協力し、児童生徒の様々な行事等への積極的な参加を促してまいります。
また、児童生徒が参加したいと思うような、そんな行事づくりに向けて、地域の教育力にも期待をしてまいりたいと思っております。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) 小串行政経営部長。
◯行政経営部長(小串真美君) それでは、行政経営部からは、2つ目の御質問、文化財活用のまちづくりと関係人口の拡大取組についてから、1点目、2点目について御答弁申し上げます。
まず1点目、関係人口創出・拡大についての本市の取組状況ということについてでございます。
先ほど議員からの質問の中でも御説明がありましたとおり、関係人口は、定住人口でもなく、一過性の観光客でもなく、その中間となる、定期的に地域の人々や取組に多様に関わっていただける方々を意味しています。定期的な関わりを持っていただくためには、市内、市外、在住を問わず、豊明市のことに興味を持っていただき、何度も訪れていただくリピーター、また、豊明出身や地縁のある方にいつか戻りたいと思っていただく、つまり、豊明市のファンになっていただく必要があります。
本市においても、関係人口の増加については、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標に、ひとが集うまち創生プロジェクトの中で位置づけております。この中で、豊明市の魅力をPRし、ファンになってもらい、継続的な関わりを持っていただく事業としては、ふるさと納税事業、桶狭間古戦場に関連する各事業、とよあけ花マルシェ事業などを位置づけておりますが、それ以外の事業も含めて、豊明市にあるあらゆる資源を活用し、関係人口の創出、拡大につなげていきたいと考えております。
また、地元出身者等を対象とした人口増加促進の取組としては、東京圏から移住した人または世帯に対して支援金を交付する移住支援事業を国及び県と連携して実施しています。
次に、2点目の人口増加に向けた本市の現在行っている取組について答弁いたします。
人口増加策につきましても、第2期豊明市まち・ひと・しごと創生総合戦略において、人口ビジョンで本市の現状を整理し、その対策事業として創生事業で記載をしております。
本市の人口動向につきましては、全国的な人口減少の動向と同じく、2020年3月31日現在の住基人口が6万9,027人なのに対し、最新の年度末となる2022年3月31日現在では6万8,399人で、既に人口減少が始まっている状況です。人口ビジョンにおいても同様の推計をたどっており、このまま何も対策を打たない場合、2060年には人口が5万524人、約1万3,000人減少するという基本推計となっております。それに対して、あらゆる人口増加・維持対策を図ることで、2060年に5万524人となるところを6万1,417人にとどめたいという希望推計を人口ビジョンで示しております。
希望推計を達成するための対策としては、大きく2つの視点が必要と考えております。1つ目が人口増加対策、2つ目が人口維持対策になります。
本市の市街化区域の人口密度は県内で2番目に高い状況で、子育て世代が豊明市で新しく住宅を買おうと思っていただいても、そのための住宅用地が十分に提供できていないという状況です。以前実施した不動産事業者や金融機関とのヒアリングの中でも、豊明市は住環境がよく、都市部や西三河地域にもアクセスがよいため人気は高いが、住宅用地の物件が不足しているという意見がありました。また、以前実施した、豊明市から転出する方を対象に行ったアンケート調査結果からも、豊明市で引き続き住み続けたいという人が多い一方で、希望する住宅用地が見つからないことを理由に、やむを得ず市外に転出する割合が高いことを把握しております。これらの人口増加及び人口維持対策としては、先ほどの関係人口と同じく、第2期総合戦略の基本目標2、ひとが集うまち創生プロジェクトの中で整理をしております。
人口増加及び人口維持のための主な対策事業としては、住居系市街地整備促進事業がございます。具体的には、寺池地区と間米南部地区の土地区画整理事業になります。先行しております寺池地区区画整理事業については、令和7年度の事業完了に向けて既に工事が始まっております。間米南部地区については、令和3年度末に市街化区域に編入し、今年度の組合設立に向けて準備を進めているところです。
また、ハード整備だけでなく、親との同居・近居購入費補助事業や、子育て環境、子どもの教育環境充実など、子育て世代の人口増加、維持につなげるためのあらゆる施策を実施している状況です。
終わります。
◯議長(三浦桂司議員) 伊藤経済建設部長。
◯経済建設部長(伊藤正弘君) 経済建設部からは大きな2つ目のうちの5点目、本市を観光しに来る方は何名ぐらいいるのかについてお答え申し上げます。
毎年、愛知県では、各自治体における観光客数の調査が実施されておりまして、本市といたしましては、桶狭間古戦場伝説地・高徳院、二村山、中京競馬場、豊明秋まつり、豊明夏まつりの来訪者数を1月から12月の集計で報告しております。来訪者数には市内の方も含まれますが、コロナ禍前と比較するために3年分で申し上げますと、令和元年度が約134万6,000人、令和元年が、年度と申し上げました、元年が134万6,000人、令和2年が約21万5,000人、令和3年が約24万8,000人というふうになっております。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) 一通り答弁は終わりました。
再質問がありましたら、挙手を願います。
いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) 一通りの答弁ありがとうございます。本日3番目の一般質問となって、何となくの午前中からの流れがあってちょっと緊張しておりますけど、よろしくお願いします。
まず、1点目の制服のリユースと通学かばんの重さについての再質問を行います。
日本の児童の通学の、そのときの通学時の荷物の重さというのかな、そういうのの基準値のようなものはあるんでしょうか。なければ、そういう基準値のようなものも必要と考えますが、どうでしょうか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) 基準値というのは私は承知しておりません。今、2番目の御質問のそういうものをつくったらどうかということなんですけれども、先ほど申し上げたように、置き勉を許可をしておりまして、重たいものは学校に置いていっていただくということをしております。そういった中で、何キログラム程度が実際に負荷がかかるのかということは一度研究してみる必要があるかと思います。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) ありがとうございます。先ほどの答弁でもありましたように、水筒とか、そういう体操服や習字道具なんかを持って帰ったりするときは、やっぱり大分重量も変わってくると思いますので、そういったところを学校のほうで配慮をいただいていると。荷物を置いていってもいいよということもあるそうなので、配慮をいただいていると思って認識します。
コロナ禍の休校等の影響もあって、タブレットの支給が急速に進んだケースもあります。そして、タブレットも、いずれは自宅のほうに持ち帰ったりすることが想定されるということで、そういったケース、充電用のケースね、やアダプターも入れて持ち帰ることを考えると、重さもやっぱり相当な重さになると思うんですけれども、今の生徒用の中学生のかばんは、精密機器の保護や重さを考慮されてはなく、私としては望ましくないと考えています。新たな通学タイプのかばんが必要と考えるんですけども、保護をしっかりしたもので一度考えることはできないでしょうか、お尋ねします。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) 今の御提案なんですけども、実際に新しいものを購入するとなるとまた家計への負担もかかります。先ほど申し上げた置き勉との関係で、また話が戻っちゃうんですけども、何キロ程度が必要なのかということもあるし、将来的に、例えばもっとデジタル教科書が進んで、もう紙の教科書が不要となったときには、また違う考えも出てくるのかなと思います。その辺りも考慮に入れながら教育委員会の中でまた考えていきたいと思います。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) ありがとうございます。本来ならば、もうこういうこの世の中、デジタル化が進んで、教科書が持ち帰りがなくなって、本来ならばもうランドセルの重さ自体ももう軽くなっているはずだと思うんですけど、やっぱり副教材が増えたりとかしてかばんの中身が重たくなっていると思います。そういったことで、ランドセルの重さは学校のほうでは議論はされているんでしょうか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) 議論をしております。そもそも教科書も、以前、B判だったものがA判になりました。大きくなったんですね。さらに、図だとか表だとか写真だとかというのも増えております。それでますます教科書自体の重さも重くなっていっているということがございます。
先ほど申し上げたように、デジタル教科書が普及していきますと、余分な写真だとか表だとかというのは全部そっちのほうに取り込むこともできるのかなというふうに考えておりますので、そういったことも加味しながら、近い将来、どのような形で教科書が変わっていくのか、何を学校に持っていって何を家庭に置いておくのかというようなことも総合的に考えた上で、最終的な重さというのは考えていかないといけないのかなというふうに感じておりますので、その辺りで、今後、検討していくことになるかと思います。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) ありがとうございます。
あと、制服のリユースなんですけれども、先ほどの答弁で300件ぐらいという実績があるということだったんですけど、これは3つの中学校の内訳を教えてください。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) 先ほど申し上げた数字は、栄中学校のほうで取り組んでいただいておるものであります。沓掛中学校と豊明中学校においては、PTAの方々がそういうふうにしてくださったんですけど、なかなかそういう要望がなかったということで、現在保管しておる状況になっています。栄中学校においては、やっぱり、子どもさんたちだとか保護者の方たちへのこういった事業の周知というのを上手にやられているのかなというようなこともありますので、そういったことにも他の2中学も取り組んでいく必要はあるのかなというふうに考えています。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) 先ほど、300件近い実績件数がほとんど栄中学ということで、豊明中学や沓掛中学ではあまりないということだったんですけども、3中学ありながら、栄中だけがやっぱり突出的に行っている活動と、豊中や沓掛中が活発ではない取組をされているという2つで比べると、教育長さんはどちらの活動が望ましいと思われますか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) 先ほど申し上げたとおり、やはり工夫をして、同じことをやるのにしても工夫をしてやっていく必要があるということですので、やはり、栄中がどのようなことでやっていらっしゃるのかということもやっぱり調査をして、他の2中にも広げていければ、もう少しこういった数字も上がるのかなというふうに考えています。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) そうだと思います。やっぱり、制服のリユースは、やっぱり支援、そういった貧困家庭やそういった方々の支援ということもありますけれども、やはり、物を大事にする気持ちをやっぱり育む教育にもつながってくると考えますので、栄中が行っているそういった取組を豊明中学や沓掛中学のほうにもぜひ広めてもらいたいと思いますので、要望をさせていただきます。よろしくお願いします。
そして、今年度から制服も変わってきておりますけども、新しく変わったブレザーというのは、今年度はまだ併用、今までのスタイルでもいいよということだったんですけれども、来年度はどうなりますか。来年度以降は。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) これは続けていく予定でございます。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) そうやって長く続けていただけるんでしたら、それはそれで、今まで使っていたやつも使えるので、よろしいかと思います。
制服のリユースについては、制服を受け取るほうは、制服のサイズが合わなくなった方、転校生、新入生など様々おります。このように、教育に関わる費用を少しでも節約したい、生徒が物を大切にする心を育みたいと、そんな思いからお下がりの制服を譲り合う取組が現在は行われているところが多いです。
先ほども挨拶で言いましたが、物価も上がり、光熱費も上がり、こういったリユースの譲り合う取組をさらに積極的に推し進めていただきたいと思います。卒業時期や新入学の時期だけでなく、1年を通じて取り組む。そんなような形で、成長時期で買換えもあり、需要もあると思うんです。この辺は行政のほうで事業化みたいなことはできないんでしょうか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) 現在、先ほど申し上げたように、PTAの方々の事業としてやっているということもございますので、そういったことについては、やっぱり学校を行政だけではなくて、親さんだとか地域の方々の協力を得て運営していくというのは大事ですので、やはり今の事業についても、行政で積極的にやるというよりは、PTAのほうに働きかけて、先ほど申し上げた2つの中学校についても、働きかけながら、より多く集め、より多く提供できるような、そういった形にしていければなというふうに思っています。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) ありがとうございます。私が聞いている中では、そういう子育て支援センターなんかに、例えば、幼稚園の制服も譲ってほしいという依頼も時々来ていると聞いています。関係者で探し回ったりしているようですけども、市として、幼稚園、保育園や小中学校の備品も含め、制服のリユースの仕組みを何とかつくれないかという提案を市民からももらっております。使わなくなったけど捨てるのはもったいない。制服を持っていけば、引き取ってもらえ、必要なときに探しに行ける、こういった1年を通じた拠点が必要だと思います。先ほどもお伝えしましたが、SDGsにもかなっているし、貧困対策にもつながります。また、卒業や買換えのため不要となった制服を募集して必要な方へ御案内していくという仕組みづくりが必要なんだということだと思います。
制服のリユース活動は、行政が積極的に取り組んでいる自治体や、保護者、社会福祉協議会などが地域ぐるみで融通し合い、家計負担を抑える仕組みの学生服リユース活動を行っている地域があります。先ほどの事業化が難しいなら、学校やPTAに任せるのではなく、先ほど言いました、社会福祉協議会や生徒会で、または、その制服を扱うお店などに協力を得たりとか、そういった仕組みができるといいかと僕は思っています。他市でも、PTAで独自にリサイクル活動の仕組みをつくっているところもあるけど、入学・入園前の家庭にリユース制服の情報が届くように、市として情報共有することも必要だと思っています。
私も、以前、テレビゲームの新品も中古も取り扱っておりましたが、それぞれのニーズがあり、中古品を扱っても、売上げが少しは下がりますけども、売上げ全体での利益は維持できました。今回の制服も同じで、それぞれのニーズがあり、経験上、中古は利幅もあり、採算も取れると感じています。ぜひ前向きに、仕組みづくりから取り組んでいただくよう強く要望させていただきます。
続きまして、2件目の質問に移ります。
文化財活用のまちづくりと関係人口拡大の取組についてであります。
桶狭間の古戦場の跡地、ここの管理はどこがやっているのかと、そこの管理にまつわる補助金はあるのかということをお尋ねします。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) 管理は私ども市のほうでやっております。大規模な工事を行う場合には補助金の対象となる場合がございますが、通常の管理に伴う補助金というのはございません。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) 先ほどの市指定の文化財が22件でしたっけ、国と県で4件ということだったんだけど、今、検討中のものはございますか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) 現在はございません。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) その他指定文化財の中で、観光の一助になるものはございますでしょうか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伏屋教育長。
◯教育長(伏屋一幸君) 最近では、幕末期に活躍をされております伊藤両村に注目をしております。伊藤両村が近隣の人々のために開いた両村塾跡につきましては、令和2年に市の指定文化財に指定をしております。二村山にも伊藤両村の碑が建っており、昭和52年に市の指定文化財に指定をされております。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) そういった文化財、これはまちづくりの重要な観光資源だと思います。桶狭間古戦場跡地を観光拠点として、沓掛城址公園や戦人塚の周遊コースを作成して、また、大狭間湿地、ナガバノイシモチソウやそういう渡りチョウチョウや珍しいトンボも二村山に来ると聞いております。こういった自然観察コースを考えていくお考えもありますでしょうか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伊藤経済建設部長。
◯経済建設部長(伊藤正弘君) 現在、観光パンフレットがございます。これには古戦場伝説地を中心とした周辺の史跡を巡るルートのほか、沓掛城址周辺を巡るルート、市内の主要な観光ポイントを回る3つのルートを紹介させていただいています。大狭間湿地やナガバノイシモチソウなどは季節限定とはなりますが、沓掛城址周辺にあるため、今川義元の足跡をたどるルート、こういったものに組み合わせることも可能なのかなというふうにも考えられます。
そのため、周辺の歴史資産を紹介する方法の1つとして、公開する日程に合わせて既存のマップを配布するなど、こういったことでまずは検討したいと思います。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) 先日、有松のほうに桶狭間古戦場案内所ができました。私も、これを実際に行って、見てまいりましたけど、駐車場も狭いながらもありましたし、2名のスタッフがお見えで、グッズ販売やビデオも上映されておりました。豊明市においても、もう少し観光のPRに力を入れて、新たな取組というのはお考えはないでしょうか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伊藤経済建設部長。
◯経済建設部長(伊藤正弘君) 本市では、古戦場伝説地にガイドボランティアさんが、観光シーズンの頃には予約制ではありますが、観光に来られた方にガイドをしておりまして、コロナ禍前では年間1万人以上の方がお見えになっていただいております。有松のほうでは観光案内所を設置しているということでございますが、本市では、ガイドボランティアさんの方が、歴史資産に係る観光の情報を提供させていただいておりまして、グッズの販売こそないものの、本市の主要な歴史的な観光スポットということで紹介をさせていただいています。
一方で、来年には徳川家康を主人公としたNHKの大河ドラマが放映される予定となっておりますことから、県では「どうする家康」観光推進協議会を立ち上げまして、県内の武将観光促進に力を入れています。本市におきましても、桶狭間の戦いに関する歴史が点在し、中でも沓掛城は、徳川家康が今川義元の家臣として大高城への兵糧入れを命じられた城と言われております。こういったことから、PRの新たな取組としては、県の開催するイベントへ積極的に出展をさせていただくことにより、織田信長や今川義元だけではなくて、徳川家康にもゆかりのある場所として観光客の誘客につなげていきたいと考えております。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) ありがとうございます。少子高齢化の社会状況で、この変化の中で、文化財の消滅の防止も必要だと感じますし、こういった文化財を利用したまちづくり、これをぜひ推進していただきたいなと思います。
また、先ほど教育長も言われたように、継承者を確保し、地域社会全体で保全活用に取り組むその体制の整備が、これも必要だと思います。
本市において、文化財や文化継承を活用したまちづくりを期待し、要望いたしております。
あと、豊明のそういったファンを増やすために、豊明市公式のLINEスタンプの作成についてはどういったお考えがあるでしょうか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
小串行政経営部長。
◯行政経営部長(小串真美君) 公式LINEスタンプにつきましては、数年前ですけれども、企画政策課のほうで検討した時期がございました。当時は、LINEのルールで、40種類程度の絵を用意するということで、のぶながくんを中心に一時作成に入ったんですけれども、御存じのとおり、職員がデザインしたもので、作っていたんですけど、その負担が非常に大きいということで少し中断したままになっているという現状です。
今後、観光というか豊明市のファンを増やすためということで、まだちょっとどんなタイミングで再開できるか分かりませんけれども、研究はしてみたいと思います。
終わります。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) ありがとうございます。公式LINEスタンプやなんかはよく使っている市町村もありますし、そういった、例えばかわいいキャラクターやなんかで、若者たちから見て固いイメージを払拭できる、そんなようなPRが、違う方向からPRができるんじゃないかなと感じております。目的としては、特に若者から見て固いイメージの行政を払拭し、キャラクターでPRして、かわいいまちだよみたいなね、そんなふうなイメージを根づかせたいなと思いますので、ぜひ研究してください。
それから、あと、前後駅なんですけども、毎回使用しているイルミネーション、これも大変いいと思うんですけども、最近ではプロジェクションマッピング、これの活用をしているところもあると聞きますので、そういったプロジェクションマッピングの活用を考えるおつもりはありませんか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伊藤経済建設部長。
◯経済建設部長(伊藤正弘君) 前後駅前広場では、今御紹介いただいたように、毎年11月後半ぐらいから12月25日まで、イルミネーションを設置しましてクリスマスの雰囲気を演出させていただいております。プロジェクションマッピングでは、近年、様々な観光イベント等で活用されておりますので、前後駅前広場で活用する場合の課題や効果など、こういったことは研究してまいりたいと思います。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) ありがとうございます。ぜひ研究していってください。
それから、以前、榎山の開発があって住宅もかなり建ったと思うんですけども、この開発によって豊明市の総人口はそんなに増えなかった記憶があるんです、開発をやって建てた割にはね。寺池地区のほうでは何世帯ぐらいを予定していますでしょうか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願いますが、ちょっと……。
伊藤経済建設部長。
◯経済建設部長(伊藤正弘君) 市全体や行政区ごとの人口データというのはございますが、今の御指摘の榎山の個別の開発によってどれぐらい人口が増加したのかといった分析は行っておりません。
また、寺池のほうの住宅開発の関係でございますが、組合の事業計画において、住宅が220戸で、想定地区内人口は約500人というふうにしております。ただ、宅地が全て戸建て住宅になるものと計算した場合の仮定の数値でございますので、商業施設の誘致など実際の土地利用によって現実は大きく異なってくるだろうということでございます。
なお、新市街地整備につきましては、人口動態調査で子育て世代の転出超過が顕著であるという結果を受けまして、新たに住宅地を整備することにより、市外への流出防止、これと市内への流入促進、こういった両方の側面を図っていくということを目的としております。
ということでございますので、まずはしっかりと住宅需要の受皿をつくっていくということによりまして、総合計画の目標人口を達成できるようにしていきたいと考えております。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) 小浮市長。
◯市長(小浮正典君) 間米町榎山台の住宅開発については、前市長時代に生じたものでございますけども、自分が回答した記憶では五、六百人ほど人口が増えていると思います。せんだって、日曜日だったと思いますけども、間米区が主催したボウリング大会が名古屋市内で開かれたわけでございますけれども、非常に子どもたちが多くて、間米区の傾向からすると違和感があったので、区長さんら複数の方々に聞いたところ、全体としては、子どもたちの数としては減っていっている町内が多いんだけども、榎山台だけがとても多いので、榎山台だけが間米区全体を引き上げている状態、そういった形でおっしゃっていますので、子育て世帯が今もたくさんの子どもを育てていらっしゃるというふうに我々としては認識しております。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) ありがとうございます。じゃ、私の勘違いかもしれませんが、私の感覚では、豊明市の中で人口が動いたような認識があったものですから質問させていただきました。
寺池のほうも、今、市長が言われたような結果になってこればいいと思うんですけれども、市内だけで人口が動くだけじゃなくて、新たな市外からの世帯も取り込みたいということで、例えば、柿ノ木工業団地は3年間の固定資産税の免除があります。だけど、寺池の住宅開発にはそういった何も、今のところね、そういった特典というか、そういうメリットがないということで、何か定住化対策として何か考えたらいかがでしょうか。
◯議長(三浦桂司議員) 答弁願います。
伊藤経済建設部長。
◯経済建設部長(伊藤正弘君) 様々な調査データから、住宅需要に対しまして住宅供給ができていない状況にあると考えておりますので、先ほども申し上げたんですが、まずはその受皿をつくることを優先しまして、現時点で補助金を出すことまでは考えておりません。今後、周辺の自治体の状況なども見つつ研究してまいりたい。
一方で、子育て世代の流出防止や流入促進のためには、子育てしやすい環境の整備が何よりも重要だと考えております。現在、区域内の公園を魅力的なものにするために、地域の方とワークショップを行っております。また、生活利便施設の誘致も進めてまいります。土地区画整理の区域の周辺には、例えば、しらほ東部保育園や沓掛けやき保育園など新しい保育園もできてきておりまして、様々な子育て支援の施策を展開することによりまして、子育て世代に魅力のあるまちにしたいというふうに考えております。
以上です。
◯議長(三浦桂司議員) いとうひろし議員。
◯2番(いとうひろし議員) ありがとうございます。豊明市のほうの人口が少しずつ増えていけれるように私も呼び込みたいと思っていますので、よろしくお願いします。
先ほどの答弁で、令和元年は、豊明市に観光に来られた方は134万6,000人でしたっけ、の観光客が見えるということ。これは市内の人口も含めてということでしたけども、これ、まだまだ、市内の人口を含めるんだったらまだまだいけるんじゃないかなと思います。豊明市のほうも、少しもてなしの心が、観光客とか豊明に来た方たちへおもてなしの心が少し薄いのではないかなと感じております。
例えば、こういったものがあります。ちょっとこっち、出ますね。こういうの。見えますか。これは、前後駅を降りて、改札を出て右側を見ると、こういうふうに、タクシー乗り場はエスカレーターを降りていった下だよという表記があります。初めて豊明に来た方は、多分、この看板がまず、タクシーを探している方は目に入ります。タクシー乗り場の方向へ歩いていくと、エスカレーターを降りて、こういう表記があります。まだ市営駐車場という表記もまだ残ったままでありました。そして、タクシー乗り場と書いてあります。確かにこういったタクシー乗り場はありますけど、豊明の某タクシー会社2社に確認を取りましたけども、こちらのタクシー乗り場のほうへはタクシーは回りません。いません。この間、市民の方から電話があって、南口タクシー乗り場で待っているけどもタクシーが全然来ないということで、タクシー会社に確認しましたところ、やっぱりそういった電話は週に四、五件あるそうで、毎回、北口で待機しているタクシーに無線を鳴らして南口へ回っているそうです。
この通告書を見せたところ、担当課の方はこのような表記に変えていただきました。タクシー乗り場は銀行のほうだよ、向こうだよって。早速そういったことで気がついていただいて、早速、臨時ではありますけども、直していただいたことに感謝いたします。きっとその方も、この間うち、研修に行かれていて、早速その研修の成果が表れてきたということだと思います。
そして、もう一件、豊明の旧国道の交差点から国道1号線へ行く交差点の間の道です。この道路はと書いてあるけども、この看板には何が書いてあるか分かりません。駐車場を御利用くださいと、まだこの看板が出ております。こちらのほうも何とか、例えば、せっかくいい場所にあるもんですから、二村山はこっちだよとか、城址公園はこっちだよと、カラットがこっちだよとか、そういう観光案内看板に使われてもいいんじゃないかと思います。また、民間の広告、ネーミングライツに近いようなことで広告収入を得るという方法もいいんじゃないかなと私は思います。
そして、もう一点、前後駅を降りたところに豊明市の観光マップという看板があります。こちらも、ちょっと見にくいんですけども、まだ藤田保健衛生大学病院という表記になっておりますと。だから、この辺の表記も早く変えていただきたいなと思います。
そういった面から、もう少し豊明の観光や豊明に来た人、豊明を通過する人に対しても、やっぱり観光名所の近くはやっぱりきれいにしておきたいなと思います。できれば、まちも人も磨くお掃除プロジェクトみたいなね、そんな形でまち全体がきれいになる取組も行いたいと思います。
最後に要望ですけれども、市内を車で通りますと、道路脇の草が大変目立ちます。市内を通過する方にも、先ほど言いましたように、観光地に立ち寄っていただける方にも、豊明はきれいだなと言っていただけるよう、特に観光場所の周辺の掃除を行っていただきたいと思います。
以上で私の一般質問を終わりますので、よろしくお願いします。
◯議長(三浦桂司議員) これにて2番 いとうひろし議員の一般質問を終わります。